マムによるロゼシャンパーニュ

ロゼシャンパーニュはどのように造られるのかとよく尋ねられます。メゾンマムでは、その伝統は19世紀にさかのぼり、メゾンは「オイユ・ド・ペルドリクス」と呼ばれるワインを生産していました。ウズラ（ペルドリクス）の目（オイユ）の周りの皮膚の濃いピンク色にちなんた名称です。マムコルドンロゼの最初のキュヴェは、メゾンを象徴するCEO、ルネ・ラルーによって1952年に発売されました。

シャンパーニュならではのブレンドロゼ

ロゼシャンパーニュを造るには、2つの方法があります。1つは、スティルロゼワインを造る古典的な方法に基づいており、無色のジュースを持つ黒ブドウ（シャンパーニュではピノ・ノワールまたはピノ・ムニエ）をタンクで浸漬し、最終的にワインの色となる色素を放出させます。完全に有効なプロセスではありますが、マムのシャンパーニュにはタンニンが強すぎ、メゾンが求める繊細で調和のとれた風味を生み出すことができません。

マムは代わりにブレンドロゼを造っています。このブレンドの約15%は赤ワインで、特にグランクリュのアペラシオン（アンボネ、ブジー、ヴェルゼネ）や、赤ワインのスティルワインで有名なシャンパーニュの他の村（レ・ライシス）で栽培されたピノ・ノワールと、アルドル渓谷のピノ・ムニエを使用しています。森の果実のしっかりした風味を示すこれらの赤ワインは、キュヴェに力強さをもたらしています。シャンパーニュは、この方法でロゼワインを造ることを許された唯一のアペラシオンです。

マムロゼシャンパーニュに使用される3つのブドウ品種

マムロゼシャンパーニュは、3つの異なるブドウ品種から造られています。マムを代表する多面的な品種であるピノ・ノワールは、力強さとその基本的特徴に貢献しています。特にシャンパーニュ地方の冷涼な気候でよく栽培されています。メゾンのピノ・ノワールは、森の果実のフレッシュな香りが特徴です。ピノ・ムニエは無色のジュースを持つ黒ブドウで、熟した黄色い果実の香りで知られています。ブレンドに丸みとコクを加えます。最後にシャルドネが、主にフローラルと柑橘系の香りのエレガントさとフレッシュさに貢献しています。

テイスティングノート

ロゼシャンパーニュはフレッシュさを持っていますが、個性の強いグルメワインでもあります。マムロゼは、香りの力強さと繊細さを備えています。オレンジがかった淡いサーモン色は、デリケートで安定した泡立ちで華やかに飾られています。そのエネルギーは口に含んだ瞬間に感じられます。そのワインはエレガントな造りで、夏の果実のニュアンスが感じられます。赤い果実の甘みが素晴らしく長い余韻のバランスをとっています。

マムグランコルドンロゼもまた、メゾンのピノ・ノワールを忠実に表現したワインで、香りの力強さと組成、赤い果実のエレガントなノートを示し、スパイスのニュアンスに支えられています。マムグランコルドンロゼのブレンドの約15％は赤ワインで構成されており、森の果実のしっかりした風味に加えて、力強さに寄与しています。

最後に、RSRV ロゼ・フジタは、6つのグランクリュのブレンドとなっており、シャンパーニュのテロワールを卓越したロゼで表現しています。香りには、熟したベリーやラズベリーのクーリの香りとともに、ブリオッシュ、甘いお菓子、バニラの風味が感じられます。口当たりはまろやかでブドウの風味が感じられ、赤い果実の風味を伴った張りのあるフィニッシュへと続いていきます。