シャンパーニュの保存方法
マムのシャンパーニュがメゾンのセラーから出荷が許されるのは、最適な熟成状態になってからです。それでもまだ熟成が進む可能性は残されています。適切な条件で保管すれば、ヴィンテージ・シャンパーニュは熟成するにつれて新たな風味が現れ、時間と共に複雑さが増していきます。ここでは、シャンパーニュを家庭で保管するための専門家によるガイドをご紹介します。
光の影響から守る
シャンパーニュの最上の品質を保つためには、光の当たらない暗い場所に保管しましょう。こうすることで、不快なアロマにつながる「ライトストライク」と呼ばれる現象からワインを守ることができます。また、ライトストライクにより、シャンパーニュの色が変わったり、硫黄化合物が発生したりすることもあり、そうなるとテイスティングの楽しみが損なわれます。
大切なシャンパーニュを真っ暗な場所で保管できない場合でも、不透明な紙(黒いシルクのペーパーなど)でボトルを包むことで、シャンパーニュを保護することができます。一般的なルールとして、ワインはできるだけ暗い場所で保管してください。
ボトルは水平に保管する
シャンパーニュは、ボトルを横にして保管するのが最善です。ワインが湿った状態に保たれ、酸素の発生を遅らせるため、コルクがワインに触れている必要があります。
シャンパーニュは泡の圧力があるので、スティルワインよりも影響は少ないとはいえ、ボトルを垂直に保管すると、コルクが乾燥し、傷んでしまうことがあります。
温度の重要な役割
シャンパーニュの瓶内熟成には、セラーの温度が決定的な要因となります。目安としては、温度が高ければ高いほど、ワインの熟成は早く進みます。シャンパーニュの理想的な保管温度は、およそ摂氏10℃(華氏50°F)です。
上質なボトルにとって最大の脅威は、温度変化によるリスクであるため、この要因をコントロールすることが重要です。急激な温度変化は、お気に入りのシャンパーニュに取り返しのつかないダメージを与えます。
また、シャンパーニュの保存には、マグナムやメトセラなどの大型ボトルが適しています。これらの大型ボトルは、温度が変化したときに温まったり冷えたりするのに時間がかかります。
湿度管理
湿気の多いセラーでシャンパーニュを保管すると、コルクやラベル、ボトルにカビが生えることがあります。また、乾燥した環境ではコルクが乾燥し、ワインに悪影響を及ぼします。
シャンパーニュを最高の状態で保管するためには、セラー内の湿度に注意することをお勧めします。理想的な相対湿度は60~70%です。
シャンパーニュの酸化
酸化は、ワイン中のアルコールと空気中の酸素との化学反応です。
マムは、伝統的なシャンパーニュ・モデルよりも細長いネックのボトルを使用しています。これにより、ボトル内に存在する空気の量が大幅に減少し、ワインのアロマが熟成するための条件が整います。
この空気とワインの比率も、高級シャンパーニュを長期熟成させる際に、マグナムやメトセラなどの大型ボトルが好まれる理由のひとつです。
まとめ
マムのシャンパーニュは、適切な状態で保管することで、何年も熟成を続けることができます。シャンパーニュを熟成させるためのゴールデンルールを覚えておいてください。
- 暗い場所で保管する
- ボトルを横にして保管する
- 温度は摂氏10℃(華氏50°F)前後で安定させる
- 湿度が60%~70%に保たれるようにする
- マグナムボトルなどの大きなボトルを選ぶ